演題名 エポエチンβペゴルの月2回投与について
演者名 友愛三橋クリニック
 廣瀬 悟
学会名 第29回埼玉中部透析療法懇話会
開催日 2013年7月4日
開催地 パレスホテル大宮
         
    一部を省略して掲載しています。     
エポエチンベータペゴルの月2回投与について
 2012年の日本透析医学会で発表したスライドで、エポジン®を添付文書に従ってミルセラ®に変更したグラフです。グラフから分かるように、エポエチンβペゴルは腎性貧血の治療に有効な薬剤です。
 
 しかしながら、エポエチンβペゴルは薬価が高いことが難点であり、特に我々のようなサテライト透析施設では問題になります。
 エポエチンβペゴルの問題点を列挙したものですが、コスト以外にも、例えばエポエチンβペゴルを第1週目に投与してる場合、第2週目に患者さんが転院してきたらどうするのかなど、少々扱いにくい面もあります。
 これはエポエチンβペゴルが日本で販売される前に発表された論文です。この論文の目的はCERAというESAが月1回投与で腎性貧血をコントロールできるかですが、月2回投与の方が必要量が少ないことが示されています。
 そこで、2012年11月よりエポエチンβペゴルを月1回投与から月2回投与に変更しました。
 例えば、
 50µg/月 → 25+25µg/月
 150µg/月 → 75+75µg/月
です。
 半年間継続できた患者を分析対象としました。
 症例は26名で、年齢は66.3歳、透析期間は100.0月で、原疾患はスライドに示すごとくです。
 月2回に変更時のエポエチンβペゴル投与量は101.0±55.4µg/月でした。
  月2回投与に変更した前後6ヶ月間におけるエポエチンβペゴル投与量の推移を示します。グラフから分かるように月2回投与に変更後、投与量は有意に低下しています。
 Hbの推移を示しますが、エチンβペゴル投与量が減量する間に、むしろHbは上昇しています。
 抵抗性指数(月投与量/Hb)の推移の推移ですが、月2回投与に変更後に有意に低下ています。言い方を変えれば、反応性が改善しています。
 月当たり薬価の推移ですが、明らかに低下しています。
 これは、2011年11月現在の博友会におけるエチンβ投与患者220名と2013年5月現在の友愛三橋クリニックにおけるエチンβペゴル投与患者37名のコストを比較したものです。エチンβペゴルの方が高いものの、大きな差はありません
 エチンβペゴルの月2回投与ですが、投与量が調節しやすいという利点もあります。例えば月125µgという投与量も設定できます。
 また、在庫管理が容易になります。高額な150、200、250µgをストックする必要がなくなります。
 エポエチンβペゴルの月2回投与は、ESA抵抗性指数: ERI)を改善します。
 月当たりの薬価はエポエチンβとほぼ同等になります。
 また、投与量の調節がしやすく、在庫管理も楽になります。
エポエチンβペゴルは、月2回投与が適しています。

MIRCERA®からBIRCERAへ
Monthly→Biweekly Injection Realized Continuous Erythropoietin Receptor Activator
文責 廣瀬 悟
   
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