演題名 ビキサロマーの使用経験
演者名 友愛三橋クリニック
 廣瀬 悟、黒川 仁
友愛クリニック
 小林淳晃、下山博身
友愛日進クリニック
 倉根理一、四宮敏彦
友愛中川クリニック
 渡部晃久
学会名 第58回日本透析医学会
開催日 2013年6月22日
開催地 福岡国際会議場
         
    発表時は商品名で表現していましたが、座長より一般名で表現するよう推奨されましたので、訂正して掲載いたします。     

 
 2012年6月26日に発売されたビキサロマー(キックリン®)の効果を検討した。
 2012年7月より、文書で同意を得た10名の患者の塩酸セベラマー(レナジェル®)を同量のビキサロマー(キックリン®)に変更した。
 補正Ca、Pなどとアンケートによる消化器症状の推移を調査した。
 10名中2名が脱落し、継続率は80%であった。脱落理由は、気分不快1名、便秘1名であった。
 継続可能であった8名の臨床効果を分析した。
 男性5名、女性3名で、平均年齢69.5歳、平均透析期間は99.7月である。
 塩酸セベラマー投与量は、平均8.5(錠/日)であった。
 塩酸セベラマーからビキサロマーに変更3ヶ月後ビキサロマーの平均投与量は8.5錠から8.8錠に増加した。
 この間、有意なPの変動は認めなかった。
  補正Caにおいても有意な変動は認めなかった。
 intPTHは若干変動したものの、統計学的に有意差には至らなかった。
 Clは変更3ヶ月後に有意に低下した。一部の患者では80mEq/l台まで低下したが、臨床的問題は認めなかった。
 TCは有意に上昇した。
 塩酸セベラマーの副作用として便秘があり、これが服薬コンプライアンス低下の一因となっている。ビキサロマーは塩酸セベラマーと比較して便秘が軽いとされており、変更前後での消化器症状をアンケート調査した。
 腹部膨満感には有意な変化を認めなかった。
  排便間隔は低下する傾向をみせたが、有意差には至らなかった。
 ブリストル便形状スケールは有意に改善した。
1.リンの吸着作用は塩酸セベラマーと同等だった。
2. クロールは有意に低下、総コレステロールは有意に上昇した。
2.腹部膨満感・排便間隔は変化なかったが、ブリストル便形状スケールは有意に改善した。
 以上より、硬便を訴える塩酸セベラマー内服患者には、ビキサロマーは有用と考えられた。
文責 廣瀬 悟
   
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